【深煎り】
深煎りとは思えない
華やかな芳醇な香りと濃厚な味わいが
今年度のクロップ(収穫)の特徴です。
粉にした時、お湯を注いだ時に
弾けるような香りが部屋一面に広がります。
柔らかい甘みとコクと味わいの深さに
インドネシアコーヒーのポテンシャルを感じます。
味わいは深煎りのボディ感をアナエロビック精製の特徴であるフルーティーさが
甘みと軽やかさと透明感をプラスしており、複雑で綺麗な後口のコーヒーに仕上がっています。
アドウィンさんは35歳の若手の生産者です。
以前はカフェ勤務でしたが
自ら生産加工に直接関わり、
新しい製法に
チャレンジされています。
今年のクロップは
アドウィンさんの積極的でかつ綿密な精製方法が
形になった一期一会的なコーヒーになっております。
品種にこだわるのではなく
収穫後の精製の研究に力を入れて
丁寧に発酵、乾燥されています。
このルセル地域は、
街から車で8時間とアクセスが非常に悪く
スマトラ島でも貧困地域とされています。
そのアクセスの悪さが逆に
固有の自然や動物が守られている場所になりました。
ルセル山の裾野に広がる熱帯雨林で栽培され、
絶滅危惧種である
「スマトラオラウータン」「スマトラゾウ」が生息しています。
コーヒー栽培を行う農家さんは小規模の農家さんがほとんどです。
住む人ならではの
環境に配慮した栽培を心がけていて
自然と共に生活されています。
2024年にインドネシアに訪れた時に
よいロングベリー種の開発を品質管理者のジョハンさんに
お願いしてきました。
これからがますます楽しみなアイテムです。
【豆プロフィール】
生産地:インドネシア共和国スマトラ島 ガヨ・ルス県ルセル山周辺
標高:800m〜1400m
品種:ロングベリー種(アビシニア種)and在来種
精製方法:発酵andスマトラ式の特別精製ミックス
生産者:Adwinさん